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「タッチ、ホールド……エンゲージ!!」
「「ハァっ!!」」
筋肉と筋肉が激しくぶつかり衝撃音が響く。
フォワードの8人が3・4・1の縦列びで肩を組み、押し合て一体化するスクラム。
審判の掛け声にリズムをとって相手チームとぶつかり合う。
前列の三人の肩には、味方の体重にスピードとパワーを足したエネルギーと、相手の8人分のエネルギーとが衝突する。
歯を食い縛り衝突した次には、敵と首で競り合う首相撲に移る。
如何に優位な姿勢を取って勝つか、それが前列の三人に課せられた命題だ。
8人のフォワードと7人のバックスが力を合わせてボールを前に進め、トライを決める。
フォワードのポジションは
《プロップ、フッカー、ロック、フランカー、エイト》
バックスのポジションは
《ハーフ、スタンドオフ、センターバック、ウィング、フルバック》
それぞれ名付けられたポジションには、それぞれに必要な体格と能力が要る。
それをコーチや先輩が見極め適性を判断する。
毎年未経験者が入って来てはポジションに着かせる。
経験を得た先輩がポジションをずらしながら全体のバランスを取ってチーム作りを進める。
それが弱小チームの在り方だ。
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