連帯感

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三鬼は巻き上がる炎と風を気持ちよさそうに浴びる。 巻き上がる風を受けてなびく髪、美しい容姿。 まるで絵画に描かれた妖精か神々のようだなと、和正は三鬼を眺める。 この三人がこうして美しい姿であり続けられるよう自分が守らなければ、それが自分に課せられた使命だ。 二度と手放してはならない。 和正と三鬼は和正のオフィスでテーブルを囲んで食事中。 「和正、俺もういいだろ?」 秋が唐突に切り出した。 「ん?」 「日和も当分帰ってこないみたいだし。京は戻ってきたし、皐月に寝かしてほしいし。」 「は?ムリムリっ。皐月も和正に付いてくんだろ?」 京は話しの意図を掴んで慌てる。 「なんで?おまえがいない間は俺一人だったし。それに、正也のことがあるまでは寝てたし。大丈夫だって。」 秋は当たり前のように言う。 「そうか、そうだな。和泉に訊いてみろ。」 和正は考える。 「えぇ、和泉?いいじゃん。おまえがオッケーなら問題ないって。」 秋は面倒そうに言う。 和泉に訊けば、かなりの確率で“もうちょっと待て”と言われるに決まっている。 京は少し心配そうに和正を見る。 「大丈夫よ、京。困ったら叩き起こせばいいから。」 皐月が横から言う。 「もう限界ってとこまで起こすなよ。」 秋が言う。 「とにかく、和泉に訊く。」 京はそう言って席を立って行く。 「京、ちょっと待てって。和泉に訊いたら止められるって。」 秋が京の後を追う。
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