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「はっ? どういうことよそれ」
「俺にもよく分からないよ。……だから、美空くん。ほんの少しだけ、俺の部屋で話さないか? 奈津のために来てくれたのに申し訳ないけど」
「う、うん……。僕も“ユウ”と少し話したいな」
……話し方が、少し変わった。
さっきまでは初対面だと思っていたから敬語だったけど、今はいつもの電話での口調だ。
これによって、また俺は彼をソラだと実感する。
「まぁ、よく分からないけどゆっくり話しなさい」
母さんは一端リビングに戻り、俺と美空くん……いやソラは俺の部屋へと向かった。
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