ノックお帰りなさい。

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舞台の稽古に少し休みを貰って、ヘキコンのリハーサルへ。またお兄ちゃん三人と一緒の楽屋。 「ノックー!久しぶり♪」 とやたらテンション高いゆーちゃんと、 「やっぱりTwitterとか電話より、実物だな」 と優しいつる兄。 相変わらずの僕のお兄ちゃん達。すると、 「ノックー、久しぶりのちゅうだべ」 「え//えー?」 ゆーちゃんが唇出して迫ってくる。慌てて逃げようとすると、 「ノックの唇は俺の。なー♪」 とこれまた迫ってくるつる兄。 それをゆーちゃんが聞いて、 「なーに、子供増えたオッサンが!ノックの唇は俺の!」 「お前だって30過ぎたオッサンだろうが!ノックの唇は渡さん!」 え、えっと…。僕の意思は無視ですか?って、あのー、二人とも…。今にもケンカになりそうなので思わず、 「わ、わかりました!じゃあ、どっちが先にするか決めて下さい!」 すると、二人とも火花をバチバチさせて、 「よし、公平にじゃんけんだ」 「つーのさん相手でも譲んないべ」 あーん。どうしょう。こうなったら止まんないよ。 高速のじゃんけんが始まったけど、あいこばかりで決着がつかない。 僕はそっと楽屋を抜け出して、品川さんの楽屋へ。 「おう、久しぶりノック。どうかしたか?」 「しばらくここに居させて下さい」 「は?」 品川さんには悪いけど、しばらくはお兄ちゃん達とは顔を会わせたくないです。
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