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今日は、やけにゆーちゃんが優しい。
「ノック、喉乾いてないか?」
「オイラが見つけた美味しいチョコあげるよ」
と、色々と僕に至れり尽くせり。つる兄が呆れ返って、楽屋を先に出た途端、ゆーちゃんが僕の背中に抱きついた。
「え?ゆーちゃん?」
僕が戸惑っていると、
「ノック…。オイラ、これ以上我慢出来ないよ。もう、誰にも渡したくない」
こ、これって…愛の告白!ち、ちょっと待ってよ。
「ゆ、ゆーちゃん。落ち着いて。僕、男だよ。言う相手間違っていない?」
「そんぐらい分かっているって。こんな気持ちになったのは、ノックだけだよ。だから…」
えーえーえー!ど、どうしよう!いきなりすぎてパニックだよ。ワタワタしている僕をゆーちゃんはシッカリ抱きしめ…って、え?ゆーちゃんがプルプルしている。
え?え?
「プププ…ダーっハッハッハ。楽しい!本気にしてやんの!んな訳ないだべ。つーのさんも騙したし、作戦成功!」
ゆーちゃんは、僕から手を離して、ひたすら笑っている。
ぼ、僕は…。
「ゆーちゃんのバカ!」
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