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「…………何してんだお前」
まあ、いきなり土下座されたらそう反応しますよね。
でも、こっちだって必死だ。
私のプレゼントを心待ちにしている子達が沢山いるんだ。
どんな手を使ってでも、プレゼントは渡す。
というわけで、床にプレゼントを置き、滑らせる。
これで受け取って貰えれば良し。
ダメなら逃げる。
「ああ、そういやミカエルが何か言ってたな……。
お前のことか、雪の降る夜にプレゼントを配って歩く変態は」
え、何その評判。
酷くないですか?
「こいつはファナに渡すつもりで持ってきたのか?」
ま、まあプレゼントが渡せれば良いんだ。
……悔しくなんかない。
無言で首を縦に振る。
「オーケー良いだろう、渡しといてやるよ」
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