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「んぉ?鏡だ~こんなとこにあったっけ?」
階段を上がって踊場に到着した俺はキラッと光った鏡に目を向け首を傾げた。
東階段は普段はあんまり使わないんだよね。いつもは西階段。だってそっちからの方が風の通りいいし、鬼の体育教師の遭遇率低いからさ☆
でも丁度いいや、さっき叩かれたから髪型崩れてないか確認したかったし。
…いや!俺ナルシストじゃないよ!?一応言っとくけど。
そんな一人芝居を心の中でしながら俺は鏡に近寄っていき、顔を近付けた。
「あ、やっぱりちょっとピン曲がっちゃってるわ。日向ちゃんどんだけ力強いのよぉ、もう~愛が痛いなァ♪」
鏡を見ながら案の定少しだけ曲がっていた黄色のピンを外してもう一度付け直す。
ってかこんな一人芝居自分でやってて寂しい!怜音たんに150のダメージだよ、チクショー!
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