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「なっ!涼谷、なにも手を出す事なくてもいいだろう?!」 「だって!だってコイツが…!先生を!」 手を出すとは思わず守ろうとしてくれていた涼谷をつい叱りつけ、殴られた辰川君に目をやった。 辰川は殴られたショックか叫ぶ事を止め、殴られた自分の頬に触れて目を瞬いていた。 「辰川君、大丈夫か?」 「……ここは、どこだ。」 正気には戻ったようだと判断し、恐る恐る顔を覗き込んで尋ねれば答えはなく、逆に問いを返された。 とりあえずは大丈夫なようだ。 「ここは保健室だ。なにがあったか覚えているか?」  
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