プロローグ

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昔々、ある枯れた地の隣に動物と植物が生きる大きな森がありました。 まだ誰も足を踏み入れた事のない、それはとても綺麗な森でした。 その森には昔から大勢の魔女が好んで住み着いていました。 曇りのない空の下では緑が輝き、鳥の美しい鳴き声が聞こえます。 動物達は争いもせず、ただのんびりと仲良く暮らしていました。 今はもう、昔の話です。 数十年前、人間らが森の隣にあった枯れた地に村を作りました。 やがて村は国となり、人間が増えました。 住みかを手に入れる為に木々を切り、食料を確保する為に森の一部が焼かれ、動物達は追い払われてしまいました。 大好きな森を汚された魔女は人間に怒りを向け、復讐する事を決めました。 彼女らは知識を分け合い、どうすれば人間が絶望し、ここから消えるのか考えました。 長い年月を掛けて。 魔女達の考えた復讐はとても残酷で酷いものでした。
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