恋の始まり

8/26
前へ
/124ページ
次へ
「大樹、今日もうらやましいねぇ、美少女な妹と登校なんて!」 翔は毎日同じようにそんな事を言ってくる。 なので俺はその呟きに対して毎日適当に返事をしている。 「はいはい」 「ギャルゲーみたいなさ……俺だっていつかは美少女と登校とかしたいし……」 翔がそんな事を言っていると… 「翔くん!」 いきなり高い声が聞こえてきて― 茶髪ロングヘアーの少女が現れた。 「あ、えーと…中村」 「うん!あのね、今日帰り一緒に帰れるかな!?」 「べ……つにいいけど」 「やった♪じゃあまた帰りね!」 少女はそう言って、さっさと教室を出て行った。 「誰?さっきの」 俺が不思議そうに翔に聞くと…… 「……あぁ、まぁ。昨日………いきなり告ってきた子」 翔は少しぶっきらぼうにそう言った。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

245人が本棚に入れています
本棚に追加