赤ずきん
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赤い頭巾を被った少女がいた。 彼女は村一番の外道として、そして強者として有名だった。 一人で森に入っては狼を仕留めて帰り、返り血を気にすることもなく毛皮を売り捌く。 いつしか少女はこう呼ばれるようになった。 【赤ずきん】と。 嘘か真か、あの頭巾は狼の血で赤く染まっているんだと村の者達は畏怖を込めてそう呼んだ。 今日も彼女は森へと入る。 真っ赤な頭巾を被って―――。
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