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午前7時30分
「おにーちゃーん、ご飯できたよー!おきてー!」
キッチンから妹が叫んでいる。
俺は二度寝したい気持ちを抑えて布団からでた。
洗面所へいき、顔をあらう。
この鏡に写ってる髪の毛が茶色い間抜けヅラで背もそんなに高くないのが俺、杉原清斗だ。
顔洗いをすませ、ダイニングへむかう。
妹が朝ごはんをならべながらこっちをみた。
「あ、おはよっ」
この、背がひくくて長い茶色の
髪をツインテールにしたのがおれの妹の杉原綾乃だ。
兄の俺が言うのもなんだが、可愛い。
「ふぁー、おはよぉ」
と、返事を返しすわって朝ごはんを食べる。
うちは母は海外で仕事していて親父はいないから妹と二人暮らしだ。
まぁ、そこを抜けば普通の家族だ。
午前8時30分
おれは学校への道を歩いていた。
「ねぇ、おにーちゃんって今日放課後なんか用事ある?」
と、おもむろに声をかけてきた。
「とくにないけど、なんでだ?」
「うん、お買い物に付き合ってもらおーかなって」
「いーぞ、じゃ放課後校門とこでまってろ」
この会話でわかるよーに俺たち兄妹は仲がいい。
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