日常

6/7

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「たっだいまぁー」 上機嫌に綾乃が家へとはいる。 おれは、今月のバイト代半分以上使わされてテンションが低い。 「おにーちゃん、お夕飯の支度するからまっててねー」 「はーい」 と、返事を返すと俺はリビングのテレビをつけた。 ちょうどニューの時間だ。 「今日のニュースです。今日午後2時に三神町の三神神社前に謎の刀が落下しました。ですが怪我人はなく、特に変わった様子はない模様。ただ、この刀を抜こうとした人にによれば、抜けない模様。空から降ってきたこの謎の刀は全長1メートル30センチほどで形は日本刀と同じ形をしています。警視庁は引き続き凶器を落下させた犯人の行方を追っています…」 三神神社ってうちの向かいじゃねーか。 物騒だなと思いながらもベランダから覗いて見ることにした。 するとそこには、本当に1メートル30センチほどの日本刀が刺さっていた。 「す、すげーっ」 俺は驚いたがただの日本刀なのですぐに興味をなくして部屋に戻ろうとした。 ドクン… 「ん?」 ドクン… 日本刀がよんでる? まさかな。 ドクン 「おにーちゃーん!ご飯出来たよー!」 「あ、あぁ、すぐいく。」 俺は気のせいだと思い、すぐにダイニングへ向かった。 「おそいよー、ご飯さめちゃうよっ」 「わるい、わるい」 飯を食ってる間もおれはあの日本刀が気にかかっていた。 「おにーちゃん?どーかした?」 「い、いやなんでもない。」 と、返事をするとしばらく無言が続いた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加