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「こんなお子ちゃまのどこがいいんだか」
「本当!十和田ならもっといい女選び放題じゃない?」
「あずは愛想無い方だけど、十和田に対してはツンデレどころか、ツンツンツンじゃん」
「………それでも、あずがいいんだよ」
「………うわぁ、何その甘ったるい顔。こっちが恥ずかしいわ」
「あずが見たらキレそうだよね!そんな目で見るなって」
「………あずよりお前らの方が酷いな」
「はぁ?本当の事じゃん。十和田ぁ、あずはやめときなよ。恋愛に関してはかなり奥手だよ?待ってるうちにおじいちゃんだよ?」
「うんうん、美穂の言うとおりだよ。あずは奥手って言うより、頑固なんだよね。全身で拒んでる、て感じ」
「うん、わかってる。あずは、『友達』はそれ以上の関係にしたくないんだ。
それでも、あずしか見ない」
「Mだね」
「間違いない、Mだ」
「はっ。かもしれないな。あずがキーキー怒ってんの、面白い」
「不毛だ」
「てか、十和田、あずに触るな。寝込み襲うとかマジであり得ない」
「人聞き悪いな。頭撫でただけだろ?」
「手つきがエロい」
「エロ和田だ」
「………それ、すっげーやだ」
「ははっ。エロ和田、ウケる」
「いや、ウケねーから」
「でもさ、いつまで友達のポジションにいるつもりなの?あず以外、十和田があず狙いなの見え見えじゃん?」
「そのうち他の男に獲られちゃうよ?」
「………一年」
「一年?」
「……一年が限界、だな」
「意味わかんない」
「一年間友達のままでいるって事?」
「んー、まぁそういう事。あずには言うなよ?俺には俺のやり方があるんだから」
「わかった。M十和田見守ってやる」
「うん、エロ和田見守ってやる」
「…………あずも、いい友達を持ったもんだな」
「「でしょう」」
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