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チュンチュン
「んっ、」
携帯の時計を見ると6時58分だった。
「あと2分か・・・また目覚ましの意味が無かったな」
俺は携帯のアラームをoffにし慣れた手際で制服に着替えた。
4月とはいえまだまだ寒く外を見たら
「うゎ真っ白」
季節外れの寒波が地方を襲い目測30〓は雪が積もっていた。
親元を離れ早2年、学校が近く安いと選んだこのいわく付きアパートが崩壊しないか心配しつつやかんを火に掛けた。
「和で平和すぎる」
ベランダにとまっている数匹のスズメを見ながらそんな事を口にする。
7時30分を回ったことを確認したらこの部屋と隣の部屋を区切っている壁を数回叩く
「おーい起きてるかー」
返事なし
「朝飯で「おはよう今日も清清しい朝だね」」
部屋のドアが勢い良く開かれた。鍵を無視して・・・
(まぁいいか・・・)
18年も付き合っているといろいろ気に留めなくなっていた。
「さあクロエくん今日の朝食は?」
目を朝から輝かせおそらくノーブラであろうパジャマ姿の幼馴染の北条 愛美(ほうじょう あみ)。
ちなみにクロエってのは俺のあだ名で玄野 栄(くろの さかえ)からきている。
「机にあるやつだ、先に食べてるからさっさと着替えてこい」
「!?」
(そんな顔しなくても取らないっての・・・)
「私がクロエのを取ろうとしたの〓」
「威張るな!そして勝手に心を読むなー!・・・はー平和だ。」
こうして俺の1日がいつもどうりに始まった。
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