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「どうぞ」
コーヒーをだし愛美の隣に座る。最初に口を開いたのは愛美だった。
「私たちは2年前アパートの前で車に轢かれて死んでいる猫を見つけました。その子を埋めようとアパートの裏側に連れて行きました。」
俺も続く
「裏側に立派な松の木があったろその影に埋めたんだ。それから…」
「それから?」
「少しの間毎日手を合わせてました。数日してお墓の近くに不自然な形の石を見付けました。」
「その石を掘ったらそれは人骨だったんだ。俺らは見なかったことにしてもう1度埋めなおしたけど。」
「それから大家さんが私たちにとっても優しくなって・・・けど私にはあの笑顔は怖かった、あの骨と大家さんの関係はまったく知らないけどあの笑顔を見るたび背筋が凍る気がしたわ」
「俺もだ・・・あれはまずいと思った」
「ふむ・・・」
代官山は少し引っかかることがあった。
数年前に発生しいまだ解決していない高校生の連続失踪事件・・・その最後の失踪者が確か2年ほど前のことではなかったか・・・悪い予感しかしない。
「そのことについて少し心当たりがある。わかったことがあったら連絡する。これが私の連絡先だ。ご協力ありがとう。」
そう言って代官山は去っていった。
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