prolog。

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-ザザッ 「ねぇ!どうやって遊ぶ?鬼ごっこ?」 これは俺 月見里 蒼<ヤマナシ ソウ> 「うーん…そうだなぁ……龍牙<リュウガ>どうする?」 これは幼なじみの女の子 中野 由美<ナカノ ユミ> 「……じゃあ色鬼やろーぜ!」 色んな遊びを知っていて、あの頃も現在もみんなに頼られている主人公 神城 龍牙 思い出す、まだ主人公というものを絶対だと思っていた自分を。主人公を正義だと思っていた愚直な自分を。 あの頃の俺は普通の子供みたいにヒーローが大好きで、親友の神城と一緒にいつもコレクションを集めていた。まぁ、中野はマセた感じに男の子は……などの台詞を吐く、なんだかんだいって付き合ってくれたが。そんなのが日常で、楽しかった、幸せだった。 だが、幸せな日常は周りの人によって壊されていく……ゆっくりと。
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