第1章

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第1章

朝。俺はバスケ部に所属しているため、朝練の時間に学校に来た。 下駄箱を開けると、物凄い数のいわゆる『ラブレター』というものが入っていた。 …どうしよう、処分に困る。その時、後ろから手が出てきてそのうちの一枚を掴み、封を開けた。 「『新藤先輩、私、先輩のことが好きです。付き合って下さい』だってよ、アカ」 「ハル。人の物を勝手にとって読むんじゃねーよ。デリカシー無さすぎ」 「アカ、下級生とかには性別男で通ってるんだもんな。本当に男じゃねーの?女子からラブレター来るとか、ヤバイぞ」 「本当にそうだったらどれだけ嬉しいか。」 俺の親友、篠原春弥が話かけてきた。 『ハルアカコンビ』と周りに称されている俺たちは、男バスのエースで、ハルが俺にパスをだし、俺がゴールを決めるという連携プレーが出来上がっていた。 こう見ると、俺が良いとこ取りしてるみたいだか、ハルのリバウンド技術と、ドリブルで相手をかわす技術は誰にも真似できない。 だから、ハルが必死にとってきてくれたボールを落とす訳にはいかない。それで、いつの間にかこの連携プレーが生まれていた。
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