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「…ヤダ」
「何で!?」
「昼飯あるし。めんどいから」
「んじゃ、アカは昼飯じゃなくて、コーヒー牛乳とアップルパイとオレンジワッフル!どう?」
「……!!」
コイツ…卑怯だ。購買メニューで俺の大好物TOP3を使うなんて…!
これは、答えは決まってる。
「ユ、ユウくん。アカ、『ヤダ』って言ってるから…」
「やる。勝負、受ける」
「ア、アカ!??」
「よっしゃ!アカならそう言うと思った!!」
「勝つから奢れよ」
「勝ったらな」
あんな条件出されたら、やるしかない。コイツわかっててそれを出すとは…。
生意気なクソガキめ。
「ちょ、ハル、どういうこと!?アカ、やりたくないって…」
「…アカは、コーヒー牛乳とアップルパイとオレンジワッフルが大好物なんだ。
だからアイツ、操られてるのわかってるけど、買ってもらうために勝負を選んだんだ」
「だったら、自分で買えば…」
「俺らの教室は購買のところから一番離れてる。後から行っても、その3つは人気だから売り切れてることが多い。だからなかなか買えない」
「…なるほど。だからこの際、勝負に勝ってユウくんに買ってきてもらおうと」
「多分、そんなとこ」
後ろでハルとナミが話してる。本当にその通りだ。操られてることぐらいわかってる。でもこの好物の3つに勝るものはない。
こんな勝負事持ちかけてくるこのガキもバカでアホだと思うけど、その勝負事を受ける俺もまた、一種のアホだと自分で自分に失望する。
…ホント、何やってんだ俺。
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