02 あたしのお隣さん

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決めごとが終わると今日は終わり。 明日からは通常授業で部活あり。 部活だけ胸を膨らませる。 菜奈とは帰り道の途中まで色々喋った。 お互いの中学校のこととか、高校になってからの不安とか。 とても楽しかった。 真辺にであってからどうなるかと思ったけど、やっていけそうだ。 家に帰ると小三の生意気妹里乃〈リノ〉が出迎えた。 「ただいま」 「お姉ちゃんさ、高校生なのに化粧しないわけ?」 「してるわ!少し…」 「ありえなーい」 「里乃…あんたまだ小三だよね?」 里乃派手な服に短すぎるスカートを揺らしてあたしの話を聞かずに自分の部屋へ行ってしました。 里乃はギャルみたいだ。小三なのに。 自分に全く似てなくて“妹?”と聞きたくなる。 あたしはそんなこと考えながら自分の部屋へ行く。 シンプルにデザインされた部屋。物は散らかってる。ごみやしきだ。 あたしは構わず制服からスウェットに着替えてベットに寝そべってあたしの相棒ブタさんの抱き枕を抱く。 相変わらずモフモフしてるあたしの相棒。 気持ちい。 このままでは絶対夢の中へ旅立つと考えたあたしはすぐにお風呂と少し早い夕食を食べて相棒を抱いて眠りについた―――。
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