03 真辺ストーカー疑惑

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次の日のあたしは昨日早く寝たにも関わらず授業中すべて爆睡だった。 その度に菜奈に怒られる。 自分でも謎だ。昨日は軽く10時間は寝てた。 「遥?聞いてる?」 「え?あ、うん!聞いてる」 「…なんでそんなに寝れるのかな?」 「……あたしもわからない……」 次は英語。一番眠そう。 でも次の授業で最後。その後は部活だ。 よし、頑張ろう。 ―――と意気込んだあたしだったけどやっぱり寝てしまった。 “人間は睡魔に勝てない” 改めて思い知った。 あたしはまたも菜奈から怒られてぐったりと机にうなだれる。 「……睡魔って恐い。」 呟くと、隣から鼻で馬鹿にしたように笑う声がした。 誰かは、わかっている。 「……真辺、何一人で笑ってんの」 真辺は頬杖をついてあたしを見た瞬間に呆れ顔になって溜め息をつく。 「授業中全部寝れるのお前だけだよな」 「…あたしの特技だし」 「そんな特技いらねぇ」 あたしだっていらないし。眠いんだからしょうがないじゃん。 ふと、思い出した。 「あ、部活!」 あたしは急いで鞄を持って教室を出た。
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