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あたしに一目惚れ!?
なんて浮かれてみる。
そんなのあるわけがないのに…
でも高校で今まで作ったことのない彼氏と付き合ってみたい、という願望はある。
彼氏、欲しいなぁー。
なんだかんだ言ってあたしもいいお年頃だ。
「おい」
ふと、いきなりぶっきらぼうに口を開いた男。
「は、え?…なんですか?」
もしかして、話しかけて欲しかったとか!?
………うわ、あたし最悪じゃん。
だが、あたしのこの思いは男のたった一言で崩れた。
「ペンキ塗り立て」
「は?」
男はあたしが座ってるベンチを指差す。
え?……………う、そ
言葉の意味を理解したあたしは顔を青くして急いでベンチから離れる。
ベリッと離れる時に嫌な音がした。
急いでペンキが付いていると思われるスカートを確認。
「………」
ベンチ色の白色になり、おしり辺りが破けているという悲惨なことになったスカートにあたしは言葉を失った。
鐘がゴーンと頭に当たった感じ。
すごい衝撃。
「新しい制服が………」
あたしが悲しんでるにも関わらずあの男は爆弾を落とす。
「イチゴぱんつ」
その言葉を言った瞬間にあたしは怒りの拳を男の脳天に喰らわせた。
よほど痛かったのかうずくまる男を睨む。
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