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クラスに着くともうみんながクラスにいて騒いでいる。とってもにぎやか。
それよりあたしは早くスカートを隠したくて近くの席に座った。
ホッと一息。
なのもつかの間。
ガラッと教室のドアが開く、が他のみんなは騒いでいてドアが開く音に気づいていない。
唯一あたしだけがドアの方を見る、とまさかの奴が入ってきた。
………え?…うそでしょ?
そいつは何故かあたしの隣に座る。
あたしは愕然とする。
「な、なんで…ここに…?」
心の声が口に出てしまった。
そしてその男、朝の時のデリカシーのない男はあたしを睨みながらダルそうに言う。
「俺はここのクラスだから居るんだ。…それくらい分かれよ。」
…ムカツク。一言余計だ。
するとチャイムが鳴って、ここの担任の先生が来ると騒いでいたみんなも適当に席に着いた。
「はい、新入生の皆さんおはようございます。…えー、事情がありまして始業式は明日やります。」
ざわめきだすクラス。
そりゃそうだ、いきなり言われても…。
その後自己紹介をした。そうしてあの男の名前は、「真辺 竜也」〈マナベ リュウヤ〉だということを知った。
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