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新撰組屯所にやって来て数日後の話。
私は新撰組の皆さんに挨拶をした。男所帯のところに女の私が、しかも隊士になりたいなんぞと言っていたことを快く思っていない人もいただろうが……私のことを暖かそうな目で見ていてくれた人がいるのは、私の勘違いではないと思うんだ。
でもどこか気疲れをしてしまい、部屋に戻っても沖田さんがいるため1人になれないから、そっと縁側に座っていると……
2人の男に声を掛けられた。
「よっ、お嬢ちゃん」
この人たちは確か……
「永倉さん、斉藤さん!」
ちなみに声をかけてきたのは永倉さん。
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