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「……といっても総司の場合は、刀の銘には頓着しないし、兵法や軍路にも興味無し。斉藤みたいに、刀見てるだけで白い飯3杯食えるような奴でもないし」
「……斉藤さんは、そこまで刀がお好きなんですか?」
「……ああ」
否定しないんだ。しかもなんでほんのり頬を染め出したの?
「それでしたら今度、斉藤さんに刀のことを教えてもらおうかな!よろしくお願いできますかね?」
私がこう言うと、斉藤さんはコクリと頷いてくれた。
「さ、そろそろ行くか。嬢ちゃんもいろいろ頑張れよ」
永倉さんは立ち上がると、私の頭をわしゃわしゃと撫でたあと、斉藤さんと2人でこの場を去って行った。
「……そろそろ部屋に戻るか」
……。
あれ?
私の部屋……というか、沖田さんの部屋ってどっちだったっけ?
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