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ガシッ  そんな私をいつの間にか現れた、山崎さんが支えてくれた。 頼もしい腕が、私の背中と肩に回されていて、山崎さんの顔が私の顔のすぐ近くにある。 「……大丈夫か」 小さく問いかけてくれた息が、私の睫毛にかかってなんだかくすぐったい。 ……山崎蒸さん。彼は監察方なためか、気配を隠すのがとても上手い。斉藤さんとは違うタイプの無口な剣士、といったところだろうか。 もしかしたら私を支えてくれる前からずっと側にいたのかもしれないが……今はそんなことを考えている場合ではない。
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