サクラとサクラ

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「…ぉい」 「ぉわッ!!」 急に声をかけられたので振り向くと、そこには……――― 「……誰」 知らない男の子がたっていた。 「ぇと…」 「どけ。そこ俺の席」 「え!! あ、ゴメンッ」 私はすぐに立ち上がり、前の席に移動した。 お互いに、無言。 「…さぼっちゃおっかなぁー…」 「……」 「ね、私抜けるからさ、先生にうまく言っといてくれない?」 「……は?なんで俺が」 「キミしか今教室にいないしさ」 「……俺のこと知らねぇの?」 男の子は、キョトンとした顔で聞いてきた。 「知らねぇの…って… 私達初対面だよね??」 「………変なヤツ」 男の子は、フッと笑った。 「お前の席、そこ?」 「違うよー?私の席あそこ」 「最悪の席だな」 「ホントにねぇー? まぁどうせ席替えでしょッ」 .
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