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「ただいまー」
「おかえり美羽。 なんだかお疲れだな」
「はい。 なので、ちょっと寝させていただきます」
最初に出迎えてくれたのは神無さんで、それだけ言って二回の部屋へと上がってしまった。
なんでだろう。 とっても疲れた。
私の意識はこのカーテンによって締め切られた部屋に吸い込まれていった。
「なぁ雪」
「なによ神無。 そんな下駄者でも見るような顔して」
ソファーに腰かけるメイド服姿の彼女に問う。
この買い物袋のなかのものは何かと。
「見たまんまでしょ」
確かにそうなんだ。 だが、
「俺はカレーの材料を頼んだ。 しかも紙も渡してだ」
玉ねぎは無し。 カレー粉すら無し。 代わりに、まぐろと唐辛子、鶏肉等が存在している。
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