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で、ちょっとばかし右手で、その紙をぴらぴらと揺らしていると……
「きゃっ」
つい縮こまってしまうほどの突風が拭いた。
「……?」
そして右手を見てみる。
その右手には、さっきまで確かに持っていた紙切れは無かった。
「ああ!」
どうやら先程の突風が持っていってしまったようだ。
「……あぁ」
今度は肩を落としてそう言う。
ん……でも、買うものを覚えとけばいいんだよね。
「確か…………あり? なんだったっけ?」
どんなに頭を捻らせようとしても出てこない。
「うーん……あっ、でもカレーだから、デパートの人に聞けば万事解決だ!」
危ない、危ない。 もう少しで任務を失敗しそうだった。
再度気を入れ直して歩き出すのであった。
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