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また八百屋に行くと、今度は店員がいた。
何やら重たそうな段ボールを持っていて、品物の整理をしていたみたいだ。
「とりあえず、じゃがいもとか買わないと」
サイフと相談しながら、品選びをしていく。
そして、最後に残り一個となった玉ねぎに手をかける。
「うわっ!」
「大丈夫?」
突然足に衝撃を受けて、下に視線をやると、まだ小学4~5年生ぐらいの男の子が尻餅をついていた。
「ごめんなさい、お姉ちゃん……」
シュンとする少年。
私には美夜(ミヤ)姉が居るけれど、年下からお姉ちゃんって言われるのは嫌な気はしないな。
「お使い?」
ポンと頭を撫でてみる。
少年は質問にコクッと頷く。
可愛らしい……
「あっ!」
少年がいきなり大きな声を出すものだから、ピクッと体が跳ねる。
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