美羽!? お使い!? 大波乱!?

8/15

38人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「どうしたの?」 と訪ねると、困ったような顔でこっちを見てきて。 「玉……ねぎ」 と潤目になってしまった。 そっか、玉ねぎのお使いだったのか。 私が最後の一個を取っちゃったから。 でも、私にも玉ねぎは必要だし…… 「お母ちゃんが病気で、肉じゃがつくってあげようと思ったのにー!」 と、泣き出してしまった。 ……神無さん、すいません、任務成功とは行かなさそうです。 「ほら、私の玉ねぎあげるから、泣き止みなさい。 男の子でしょ」 「でも、お姉ちゃんが……」 「いいのよ。 私はなんとかなるから……それよりも早く肉じゃがつくってあげなさい」 ポンと玉ねぎを掴ませると、また頭を撫でた。 時には任務より大切なものがあるのさ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加