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「ふぇ? みはへぇ、あはまがくらくらふるおー」
全く呂律が回らなくなりながら、美夜の腰に捕まる。
「まだ美羽は二十歳じゃないんだぞ!」
ちょっとドスを聞かせても、アルコールの入った赤井 桜には無意味であった。
「もぉ! 固いわねえ。 もう高校生なら飲まないと変よ!」
「変じゃな――」
突如、後ろから口を手で塞がれる。
「神無ぁ! 今日はのむわよぉ!」
「ふ、ふひ?」
犯人は雪で、すっかり泥酔している雪なのだが、なぜだが変なスイッチが入ってる。
雪さえも落ちてしまった今、俺に正気などないのか……
解放されてすぐ、梨狼に話しかける。
「ほら、お前は落ち着いて早く寝ちまえ」
「だ、だが、皆おかしな液体を飲んでからおかしくなってるぞ!」
「説明は今度してやるから、今は上に行け」
「お、おう」
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