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あぁ、頭がくらくらする。
思いまぶたを開け、意識を戻すと、その頭の痛みに気づく。
外は、いい天気なのか鳥の囀ずりが聞こえる。
体を起こして、部屋を見回せばなんとも悲惨な状況で、
「まさに嵐だな」
すでに両親の姿は無く、あるのは汚く最悪な部屋だけだ。
まったく昨日はひどい目にあったよ。 未成年者に酒なんか飲ませやがって、ポリスさんに見つかったら逮捕されちまうぞ。
そんな愚痴は心にしまっておきながら、そこら辺に散らばった酒瓶を手に取る。
「酒くせな。 この部屋をどう綺麗にしろと言うのだろうか」
「神無ならなんとかなるでしょ」
「まぁな……って雪、いつから起きてたんだよ!」
「さっき」
「てか、お前、二日酔いとかしてないのか?」
「してないけど」
何てやつだ。 俺が寝たあとも飲んでたら、かなりの量を口にしてるはずなんだが。
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