365人が本棚に入れています
本棚に追加
俺も美夜もある程度乱された。
「なんという造形美!」
「ぐぅ」
瑠宇ちゃんが、俺の上に乗っかる。
見えはしないが、かなりまずい絵だ。
そしてなぜだろう、背中辺りが熱いぞ?
言うなれば、殺気というやつだ。 こんなすごいのをだせるやつを俺は一人しかしらない。
「青宮雪乃、あいつらどうする?」
「ダッシュート」
「雪さん? 私は無実です」
「シャラップ」
もはや日本語を喋ってくれない雪さんは、少しずつ近づいてくる。
忍者顔負けの殺気に美夜も気づいたのか、目を覚まし、周りを見渡す。
「あー、この状況は…………雪~、助けて、神無さんが私の寝込みを襲ってきて~」
「こんの裏切り者ー!」
まったくひどい棒読みだよ。
あと瑠宇ちゃんにはスヤスヤと嘘寝息をたてないでもらいたい。
最初のコメントを投稿しよう!