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「だけど、俺の彼女に違いはないだろ」
「だけど、愛されてないのは辛いんだよ。 それに最近、私への態度も酷くなってきてるし……」
雪の頬を涙が伝う。
人差し指でその涙をすくってあげる。
「それは悪かったよ、お前がそんな風に思ってるなんて」
「許さない」
「そっか。 でもお前が俺の彼女で、俺がお前の彼氏であることはこれからも一緒だ」
「愛してないのに?」
「うーん、それについては答えようがないなぁ…………」
頭をポリポリと書く。
まさに二人だけの空間。 二人のための空間。
「じゃあさ、どうしたら許してくれる?」
「――愛してくれたら」
雪が急に俺の胸に飛び込む。
ぎゅーと抱き締められる。
これは男として、決めなきゃいけないところなのか?
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