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困った顔で空に助けを求めても、何も起こらない。
つまり、自分で何とかしろと。
「雪……」
「神無……」
お互いにお互いの名前を呼び、存在を確認する。
それから少し離れる。
目を見つめ会う。 若干雪の目と頬が、赤くなっているのに気づかずにはいられない。
雪もいろいろと考えてんだもんな。
左手で再び雪を自分のもとへとやる。 空いた右手は雪の後頭部へと回す。
こんな密着してて、誰か入ってきたら、雪どうなるだろ?
クスッと笑ったのに、すこしばかり雪の表情が変わる。
「早く、してよ。 私だって恥ずかしいんだから」
「そうだな。 早くしなきゃな」
後は無言。 お互いに顔を近づけ、唇と唇を接触させた。
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