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「おし、じゃあ美羽リビングに行ってろ、今日はおもいっきり美味しいもん作ってやるから!」
「マジですか!? 神無さん、今日は凄い!」
「今日は、は余計だ」
雪を立たせてから、三人で洗面所をあとにした。
「おっ……雪、ありがとな」
リビングは見違えるほど綺麗になっていた。
瓶もないし、カーペットのシワまで整頓されてる。
雪もやればできるんだな。
雪はまだ恥ずかしいのか素直じゃなくて、
「べ、別に神無のためじゃないし。 汚いのは嫌だから私のタメだからね! 勘違いしないでよね!」
「はいはい」
自分の部屋をもう一度見てからいって欲しいな。
でも、今日は弄るのはやめてあげよ。
「な、なによ」
「別に」
雪の髪を指に絡ませると、上目使いで睨まれてしまった。
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