日常!? 非日常!? 裸白衣!?

6/26
前へ
/135ページ
次へ
出来上がった天ぷらを皿に移していく。 「うん、我ながらいいできだ」 「こっちも出来上がってますよ」 後ろから美夜が、両手に二つ、間に一つ――合計三つの木皿を持ちながら、こっちをジッと見てくる。 一個持てと言いたいのか…… 仕方ないと、手をのばすと、 「別に持つのは良いですから。 それより、神無さんが出てくれないと、私も出れませんよ?」 「そ、そうか、悪かった」 何で、俺、謝ってるんだ? ま、いっか。 と台所を出て天ぷらをリビングへと持っていく。 「待ってました! 天ぷらさん!」 などと、叫ぶ美羽は珍しくすでに着席しており、箸を持って臨戦態勢に入っている。 六人もいるわけだから、結構な量作ったんだが、足りるかなぁ? などと今さら心配しても無駄であった……
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

365人が本棚に入れています
本棚に追加