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※※※
「瑠宇ちゃん、いい?」
「どうした、梨狐?」
ソファーでいつも通り白衣一丁でいる瑠宇ちゃんのとなりに座る。
いきなりこの家に転がり込んできて、なにをする気か見てたけどなにもしない。
転がり込んだ点で言えば私も人のこと言えないけど。
「えっと、何から聞こうか?」
「まずは、なにが目的?」
考える私の代わりに梨狼ちゃんが代弁してくれる。
単刀直入すぎるよ……
「深い意味なんてないよ。 ただパパも帰ってこないし、ここが心地いいからいる。 それだけじゃない?」
「……梨狼ちゃん、そんな目は止めなさい」
「だけどよ梨狐」
「いいの、過去のことはいいの」
私と梨狐は、昔に瑠宇ちゃんに酷いことされた。 それは忘れないけど、今は関係ないもの。
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