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「ん､美味しい」
雪も天ぷらを口に入れ､そう言葉を溢す｡
「そういってもらえると､作ったかいがあるよ」
俺も一口｡
今日はうまくできた｡
何て思うから口元が緩む｡
「何､にやへてるんへすか?」
「別に､今日は上手にできたなぁって思っただけだ」
梨狼との勝負に勝った美夜は､口いっぱいに黄金の物体を蓄えている｡
一方の梨狼は､他の黄金の物体に箸を付けていた｡
「このサクサクとした食感といい､このジューシーさといい､この料理は完璧だな」
「そんなに美味いなら､また作ってやるよ」
そう､宣言すると美羽と梨狐が沸く｡
「次はもっといっぱい作ってよ」
「じゃあ私はお手伝いしますよ」
「ありがとう､梨狐｡ 美羽はあんまり食べると太っちまうぞ」
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