365人が本棚に入れています
本棚に追加
「太らないもん!」
「いやいや、天ぷらをなめちゃダメだ。 気づいた時にはもう遅いぞぉ~」
美羽が言うから美夜がちゃかす。
それに美羽が本気で驚く。
「うえぇ。 どうしよう、もしかしたらすでに手遅れかな?」
「もしかしたらそうかもね」
「ど、どうしたらいいのかな!?」
「ならば、お姉ちゃんに天ぷらをよこしなさい! お姉ちゃんは特別だから、太らないんだ」
「ほわ~、美夜姉すごーい! じゃあ天ぷらあーげる!」
完全に騙されてるとしか思わないが、誰も口を出す気は無く、ご飯を続ける。
「ん? 電話だ」
後ろで、聞きなれた音楽がなる。 それが、うちの固定電話からなのは瞬時にわかった。
「はい、赤井で――」
「神無くん!? お願い、助けて!」
最初のコメントを投稿しよう!