第一章

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私には私が忘れた 何かがいたようだ。 私が多重人格なのは 知っている。 それ以外に秘密は 隠していない。 隠しておいても後で 大変になるからだ。 「……凛華ちゃん?」 「………」 「ねぇ、凛華ちゃんてば!」 「あなた、誰なの?」 「えーっ!いきなりだね」 「じゃあいい。」 「凛華ちゃん 君には、言っちゃいけないよ。まだ。 ほら、よくある 恋人の携帯をみてもろくな事が無いってヤツ。 あれと一緒。 君にはまだ言っちゃいけないんだよ。 わかってほしいな」 「……………………」 なに?なんなの。 私の何を知って そんなことを言うの? なによ! 怖くなるじゃない!
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