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私には私が忘れた
何かがいたようだ。
私が多重人格なのは
知っている。
それ以外に秘密は
隠していない。
隠しておいても後で
大変になるからだ。
「……凛華ちゃん?」
「………」
「ねぇ、凛華ちゃんてば!」
「あなた、誰なの?」
「えーっ!いきなりだね」
「じゃあいい。」
「凛華ちゃん
君には、言っちゃいけないよ。まだ。
ほら、よくある
恋人の携帯をみてもろくな事が無いってヤツ。
あれと一緒。
君にはまだ言っちゃいけないんだよ。
わかってほしいな」
「……………………」
なに?なんなの。
私の何を知って
そんなことを言うの?
なによ!
怖くなるじゃない!
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