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ぶつぶつ言いながら
家に向かう。
「な、なにが兄妹よ……
まず家も違……
あっ、離婚したのね……
頭のいいこの私が
頭が回らない!」
寒いせいか、体が震えて
声まで震える。
「り~んかちゃん♪」
「気やすく触らないで!」
「あれ?やっぱり混乱しちゃう??
俺も最初はそうだったけど受けとめないといけないと知ってる。」
「……そんなことどうでもいい。母親はどこ?」
「母親はどこかって?
ふふ。父親探しは
俺が包丁を突き付けるくらいの勇気があったから。
君も頼らないで探してみな」
「なっ!なによ!」
「ただ、言えるのは……
まだ生きてる。見守ってくれてる。俺たちは自らの手で母親が誰かを突き止めた。」
「でもあんたたちは、二人でじゃない!!はんででしょ」
「おれは、父がいることを後から知ったから。
いや、母も。
全ては雨宮からだよ。
受けとめられ無くてさ。
一人ずつで探した。
居たんだよ。
母は泣いてなかった。」
「意味分かんな!」
今どこにいるかなんか分からない。
ましてや、違う県にいるかもしれないのに、
知ってても教えてくれない。
まず何で私が巻き込まれたの?
神様は私に何を与えたの?
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