happy birthday!【腐注意】

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後ろから小走りぎみの足音が近づいてくる 振り返った瞬間、間近にエメラルドグリーンの瞳と漆黒の髪が見えた 「…南北さん」 瞳と同じ色のアイマスク、ネクタイ、それにサスペンダー 東京メトロの南北線が後ろから抱きついていた 「どうしたんですか?南北さん」 「驚かないの?」 「こういうことをする人は限られてますから……三田さんだったら驚きますが」 「ふーん」 つまらなさそうに口を尖らせる 「誕生日おめでとう、大江戸」 「ありがとうございます」 耳元で囁く、大江戸に動じた様子はない 「くすぐったくないの?」 「はい」 「つまんないのー」 パッと離れる 大江戸は乱れた髪と襟を直す その手もとをじっと見つめる南北 「何ですか?」 「ん?いいや、何でもない」 バインダーを抱え直す 「それでは私は「ちょっと待った!」 反射的に足を止めた大江戸の襟を南北はひっつかむ 僅かに唇と唇が触れる 「……!!」 「プレゼントっ!じゃあねっ!!」 耳を真っ赤に染めた南北が走り去る 頬を僅かに赤らめた大江戸は、機能停止したロボットのように立ち尽くしていた…… end
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