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千夏とはそれからもいつものように遊んで、特に変わった事は無かった。
でもある日、夜中に電話が鳴った。
千夏のお母さんだった。
「K、あんた今日何時まで千夏ちゃんと一緒だった?」
「今日は塾だったから遊んでないよ~」
寝ぼけ眼を擦りながら私は答えた。
「千夏ちゃん、まだ帰ってないらしいよ?」
大人達が警察や、近場を探すと騒いでいる。
たぶん…千夏はあのオジサンと一緒だ。
「ばあちゃん!ばあちゃん!」
「うるさい!黙ってなさい!」
「ばあちゃん聞いて!前の変な車!千夏あのオジサンと遊んでた!」
「え?!」
そして私は車のナンバーもオジサンの顔も覚えていた。
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