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「は…っ、 も、もっかい」
「…唯斗?」
唯斗がキスをしてくれって言われたら、する。
だって俺もしたいし。
涙目になって力が抜けて、暫く俺に頭を押しつける姿なんか、かなりそそられる。
でもちょっと、今のこいつは、必死そうで。
自分から俺の首に手をかけてくるその腕をやんわり押さえた。
「唯斗、どうした」
「…何が、」
ソファーにうずくまる身体をポンポンと撫でて、まだ乾ききってない髪をタオルで拭いてやった。
「なあ、お前、何で俺と付き合ったんだよ」
機嫌が悪いのか、唯斗が若干すね気味のくぐもった声を出す。
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