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「好きです」 その言葉はまるで俺の存在を認めてくれたみたいで、世界に味方が増えたみたいで。 でも難しい、まるで理解できない公式を当て嵌まられているような気もして。 「ありがとう、嬉しい」 頬を伝う汗をユニフォームで拭いながら、そう答えた。 体育館からざわざわと声がするけど、今は不思議に遠く聞こえる。
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