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2人が去った後のその場には、彼とは相対する色合いのユニフォームを着た少年が立っている。
一連の流れを見ていた彼は、ぼんやりとリストバンドで額の汗を拭った。
「何だあれ…」
さっきまで試合をしていた彼は、休憩しようと体育館裏に出たところだ。
足に違和感があったから、誰にも知られずに休みたかった。
その先で変な展開の恋沙汰を見せられて、込み上げた気持ちの拍子抜けも良い所だ。
湿った髪を掻き上げて、桜のつぼみを見上げる。
まだ少しだけ寒さの残る、春先のこと。
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