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東京は大きく分けて四つに別れている。
北東、北西、南東、南西の順にA地区、B地区、C地区、D地区となっている。
その地区の中は更に細かいエリアに区切られているが、今のC地区には区切りの意味が無い。
そもそも今で言う地区のエリアの区切り、というのは各々のエリアの主による統制が行き届く範囲を示している。
しかし今のC地区は混沌の渦により統制がとれていない状況だ。
それと言うのも、このC地区では日本時間の正午に“キューブ破壊機構”によるC地区上空に停滞しているキューブを掃討する作戦が決行されていた。
キューブが現れてから三年が経った今、キューブ掃討作戦は十二回行われた。
が、結果は全て失敗に終わっている。
過去十一回は決行隊が全滅する前に撤退令が出た為に生き残る者も多かったが、今回のC地区の掃討作戦は指揮官のカミカゼ特攻令により最悪の結果になった。
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