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人々が地上から地下に住処を移転してから二年が経った。
発達した科学力をもってして、キューブが現れてから一年で地下に新たな住処ができた。
正直俺自身はあまり地下の暮らしに慣れていない。
地下と言ってもこれといった不自由は無く、地上と違う所は高層な建物や空が無いぐらいだ。
それでも何だか慣れない。
地上への思いにふけっていると、後ろから声がした。
「おーい相楽<サガラ>ー!どっかに買い物かい?」
後ろを振り向くと、地下に来てから出逢った親友の三島 実<ミシマ ミノル>がいた。
「実か。いや別に買い物じゃないさ。ぶらぶらと歩いてただけだよ」
「なんだ散歩かい。買い物ならなんか奢ってもらおうと思ったのに」
そう言いながら実は俺の横を歩き始めた。
「そうだ相楽、C地区の話聞いたか?」
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